政投銀、「社会性重視」のM&A支援は意義あるものにつながるか

事業承継や地域活性化も狙う

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 日本政策投資銀行が企業のM&Aの支援に力を入れている。経済指標に加え、社会的側面の重要性を視野に入れたM&Aの普及を後押ししているのが特徴だ。最近は地方企業や事業承継に伴うディールも増えている。経済価値の追求一辺倒でない視点をM&Aに持ち込むことで、日本企業の持続成長を下支えする。

 このほど、社会的な価値に優れたM&A(合併・買収)を表彰した。静岡ガスに大賞、石心会に特別賞を授与した。

 静岡ガスはタイの火力発電所を運営する会社を一部買収した。海外企業の買収で発電所運営ノウハウを取得し、地域に密着しながら付加価値の高い事業の提供を目指す枠組みを評価した。

 政投銀が2015年度に携わった13件のディールから選んだ。ディールの件数は14年度の11件から増えた。

 政投銀の山本貴之執行役員企業戦略部長は「地方の有力企業のM&Aが増えている。製造業だけでなく、非製造業も目立ち始めた」と潮流を語る。

 政投銀は14年9月に地域の成長に貢献するM&A案件を支援するプログラムを創設した。「事業承継に関する案件もここ数年で急に増えている」(山本執行役員)。地域の有力な企業のM&Aを支援することで地方経済の活性化につなげる。

COMMENT

安東泰志
ニューホライズンキャピタル
会長

果たして、日本政策投資銀行は今の日本に必要なのだろうか。ちなみに、「社会性」はESGを重視する世界の投資家一般の行動基準になっている。もし政投銀の言う「社会性」がそれと同じなら民間に任せれば良いし、そうではなくて経済合理性を度外視するという話なら市場規律を乱すだけなのでやめて欲しい。

キーワード
政投銀 ディール

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