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山陽電鉄、今日から19年ぶりの新型車両

 山陽電気鉄道は普通車向け新型車両「6000系=写真」の営業運転を27日から始める。省エネルギーの制御装置などを採用することで、現在使われている「3000系」より消費電力量を約40%削減した。

 同社の19年ぶりの新型車両。老朽化した3000系の後継車両として今後、年に2、3編成ずつ投入する予定。

 6000系の基本編成は3両で、2編成を連結した運用もできる。車両のアクセントカラーには赤系を継承し、より深みのある「イノセントレッド」を採用。扉横には昇る朝日をイメージしたオレンジ色のグラデーションを施した。白を基調とする車内は大型窓ガラスを採用し、ロングシートの端にガラス製の仕切りを設置した。

川重、省電力を追求


日刊工業新聞2015年5月26日


 川崎重工業は山陽電気鉄道から、新型車両「6000系」6両(3両×2編成)を受注した。受注額は非公表だが、数億円とみられる。VVVFインバーター制御装置の採用や照明装置の発光ダイオード(LED)化などで、従来型の3000系に比べ、消費電力を約40%削減した。兵庫工場(神戸市兵庫区)で製造し、2015年度に納入する。

 山陽電鉄に車両を供給するのは、00年に納入した5030系以来、15年ぶりとなる。全閉外扇型誘導電動機やフラット防止機能付きブレーキシステムの採用で、社内外の騒音レベルを低減した。

 シートピッチは8人掛けのロングシートで、3000系に比べて18ミリメートル広い480ミリメートルとした。車両寸法は長さ18・9メートル、幅2・75メートル、高さ約4メートル。車体にはアルミニウム合金を使用した。

 
日刊工業新聞2016年4月26日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
山陽電鉄は現在、阪神電鉄が筆頭株主だが、阪急阪神ホールディングスグループに入っていない。

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