グラスの底に「阪神ロゴ」3D彫刻
東京・町田のシーティーアイが製品化。東京五輪見据えた製品も検討中
シーティーアイは、ロックグラスの底にプロ野球、阪神タイガースのロゴを3次元(3D)彫刻した「カッパストーン3D 阪神タイガースロゴ」を発売した。阪神タイガースのライセンス商品。コップ底の内部に3D画像をレーザー彫刻するシーティーアイの技術「カッパストーン」で製作した。東京都立産業技術研究センターで冷熱衝撃試験を実施し耐久性を確認した。価格は1620円(消費税込み)。
シーティーアイ(東京都町田市)は、ひずみのあるガラスコップ底の内部に3D画像をレーザー彫刻する技術「cupustone(カッパストーン)」を開発した。2015年内に同技術を使った製品の受注を始める。底の厚みが8ミリメートル以上あるコップに彫刻できる。価格は未定。記念品や販促品としての用途を見込む。
ガラスコップの底は表面がゆがんでいることが多くレーザーが乱反射するため、内部に彫刻を施すには不向きとされてきた。シーティーアイは、ひずみを補正しながらレーザー照射できる特殊な加工技術を開発。ガラス容器の底に立体物を描く技術として実用新案を取得した。また独自の陰影処理や3D画像圧縮などを行うことで「写真のような質感を表現できる」(池田社長)とする。
シーティーアイは3Dデータの作成を行い、製造販売は8月に業務提携をした横浜マテリアル(横浜市旭区)が行う。2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会の開催を見据え、「底に富士山を描くなどして、江戸切り子などの伝統工芸品とのコラボレーションも検討していく」(同)と話す。
「カッパストーン」技術とは
シーティーアイ(東京都町田市)は、ひずみのあるガラスコップ底の内部に3D画像をレーザー彫刻する技術「cupustone(カッパストーン)」を開発した。2015年内に同技術を使った製品の受注を始める。底の厚みが8ミリメートル以上あるコップに彫刻できる。価格は未定。記念品や販促品としての用途を見込む。
ガラスコップの底は表面がゆがんでいることが多くレーザーが乱反射するため、内部に彫刻を施すには不向きとされてきた。シーティーアイは、ひずみを補正しながらレーザー照射できる特殊な加工技術を開発。ガラス容器の底に立体物を描く技術として実用新案を取得した。また独自の陰影処理や3D画像圧縮などを行うことで「写真のような質感を表現できる」(池田社長)とする。
シーティーアイは3Dデータの作成を行い、製造販売は8月に業務提携をした横浜マテリアル(横浜市旭区)が行う。2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会の開催を見据え、「底に富士山を描くなどして、江戸切り子などの伝統工芸品とのコラボレーションも検討していく」(同)と話す。
日刊工業新聞2016年4月25日&2015年10月29日掲載記事を再構成