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PwCコンサル、DMM.comなどとマーケティング支援に感情認識ロボ活用

コミュニケーションロボット「タピア」販売開始
PwCコンサル、DMM.comなどとマーケティング支援に感情認識ロボ活用

MJIのロボット「タピア」

 PwCコンサルティング(東京都千代田区、鹿島章代表、03・6250・1200)とDMM.com(同渋谷区、松栄立也社長、03・5789・7031)は、コミュニケーションロボットの開発製造を手がけるMJI(東京都港区)と協業する。MJIのロボット「タピア」をDMMが販売し、PwCはタピアを利用する企業にクラウドを使った活用のシステム構築や運用を支援する。7月からハウステンボス(長崎県佐世保市)でのタピアの実証実験も共同で行う。

 PwCとDMMはサービスロボットの普及に向け、企業のロボット導入の支援などで協業しており、MJIとの取り組みもその一環となる。

 PwCは米セールスフォース・ドットコムのクラウドサービスとタピアが連携したシステム構築を支援する。タピアによる接客やウェブサイト、コールセンターなどで得られる情報をクラウド上で連携できマーケティングなどで役立つ。

 DMMは同社のロボット販売サイトで28日からタピアの予約を受け付ける。価格は9万8000円(消費税抜き)で6月中旬から提供する予定。

 タピアは高さ25センチメートル、重さ2・5キログラム。音声や顔認識による感情認識技術を搭載し、会話によるやりとりができる。指向性マイクにより雑音が多くても適切に会話でき、認証機能も備え受け付けなどで顧客を特定したサービスも提供できる。クラウド側の人工知能(AI)により質の高い会話が可能。各種機能のアップデートも容易にできる。

 今後、複数台のタピアの連携サービスも予定する。ハウステンボスではタピアによるレストランの接客を試し、信頼性や機能面の磨き上げを図る。
日刊工業新聞2016年4月27日 ロボット面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
いままでDMMで販売していたコミュニケーションロボット「パルミー」が298,000円でした。タピアは踊ったりできませんが、98,000円はちょっと頑張れば手が届く、いい価格設定だなと思います。 早く会ってみたいです。

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