【熊本地震】エコノミークラス症候群防げ!被災地に即席テント村

アウトドア店が提供

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道の駅に避難する人たちに、無料で貸し出されたテント(熊本県南阿蘇村)
 大地震で甚大な被害を受けた熊本県南阿蘇村で、地元のアウトドア専門店が被災者にテントや寝袋の無料貸し出しを始めた。店舗周辺の丘に張られた色とりどりのテントには多くの人が集まり、「車や自宅よりもぐっすり寝られる」と喜ばれている

 道の駅「あそ望(ぼう)の郷くぎの」にある「モンベル南阿蘇店」。駐車場では16日未明の地震発生後、多くの人が車で寝泊まりするようになった。山本幸一店長は車中泊によるエコノミークラス症候群を心配し、「テントで足を伸ばして寝てもらおう」と思い付いた。

 芝生の丘に商品のテント約40張りを設置し、車中泊をしている被災者に開放。17、18日の夜には計約200人がテントに宿泊し、「平らな所で横になれて、寝返りも打てた」と好評だった。

 「家の中と比べれば、揺れても不安は全然感じない」。夫婦で車中泊を続けていた主婦藤尾陽子さん(68)は、テントの寝心地の良さを実感し連泊を決めた。「地震が怖くて家で寝られない」と話す小学生の息子のため、テント利用を決めた男性会社員(33)も「車で寝るのとは全然違う。ぐっすり寝られる」と喜んでいた。ただ、「のびのびと眠れたが、車より寒かった」と話す人もおり、寒さ対策が当面の課題だ。同店には今後、各地の店舗からテントや寝袋などの支援物資が届くという。山本店長は「集まったテントを使って、ここ以外にも『テント村』を広げたい」と力を込めた。

日刊工業新聞2016年4月21日 総合3面

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昆梓紗
デジタルメディア局DX編集部
記者

余震が続き、車中泊による病気が指摘されています。こうした柔軟かつ素早い対応が広がることを願います。

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