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JX金属・三菱マテリアル…リサイクル金属製品相次ぐ、環境配慮で拡販期待

非鉄メーカーによるリサイクル金属の製品展開が相次いでいる。JX金属などが二酸化炭素(CO2)削減量を任意の製品に割り当てる「マスバランス方式」を導入するほか、三菱マテリアルはリサイクル原料の含有率を示した製品の提供を始めた。環境配慮型製品という付加価値を訴求し、非鉄金属の価値向上につなげている。

JX金属は2024年度にマスバランス方式を利用したリサイクル100%電気銅の発売を予定する。顧客が回収した使用済み製品などのリサイクル原料を水平リサイクルする共創型と、同社が市中から収集したリサイクル原料を原資とする調達支援型の2種類を展開。林陽一社長は「賛同してもらう仲間を増やしながら価値を認めてもらう」とする。

三菱マテリアルは1月にリサイクル材料の含有率を明示したリサイクル金属ブランド「REMINE(リマイン)」を立ち上げ、これまでに鉛など6製品を発売した。「ブランドを拡大し、国内外の顧客からの評価を得たい」(伊左治勝義執行役常務)考えだ。

新地金の製造時に大量の電力を消費するアルミニウムメーカーも同様の取り組みを進める。UACJは再生可能エネルギーを使用したグリーン地金やアルミ再生原料などの活用により環境負荷を保証する「ALmitas+(アルミタス) SMART」を提供。マスバランス方式と顧客ごとの要望に応じた保証の2種類の製品を用意する。

24年度のアルミタススマート製品の販売数量は、提供を始めた22年度比で1・5倍になる見通しだ。27年度にはアルミ再生原料の利用増などで同倍増にする計画で、田中信二社長は「足元では顧客が(環境への)意識をしている。拡販が早く進むかもしれない」と期待を示す。


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日刊工業新聞 2024年12月24日

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