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「全固体電池」複数搭載、マクセルが開発した新モジュールの仕様

「全固体電池」複数搭載、マクセルが開発した新モジュールの仕様

産業機器向けバックアップ用電源としての使用を想定

マクセルは全固体電池を複数個載せられるモジュールを開発した。産業用ロボットやPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)をはじめとした産業機器向けのバックアップ電源用に使うことを想定。従来バックアップ用には一次電池を使っていた。全固体電池に置き換えることで繰り返し使え、電池を交換する手間を省けるため、作業負担の軽減につながる。量産品の想定価格や発売時期、販売目標は未定。サンプル品の個別対応は可能。

顧客の要望を受け開発した。モジュールには、マクセルのセラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010H」を1―5個搭載できる。全固体電池1個当たりの容量は8ミリアンペア時。

バックアップ用一次電池の置き換え以外にも適応できる見通し。大きさは横65ミリ×奥行き18ミリ×高さ8ミリメートル。入力電圧は直流で4―24ボルト。マイナス10―プラス85度Cの範囲で使用できる。出力電圧や温度範囲は、顧客の要望に合わせて設定できるという。

マクセルは従来、セラミックパッケージ型のほか円筒形やコイン形の全固体電池を手がける。モジュールとしてはエナジーハーベスト(環境発電)対応の評価用キットなどを開発してきた。

日刊工業新聞 2024年12月04日

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