ニアゼロエミ型8基…三井E&S、港湾クレーン米で受注
三井E&Sと米子会社のパセコ(カリフォルニア州)は、米港湾荷役会社のインターナショナル・トランスポーテーション・サービス(ITS)から、カリフォルニア州ロングビーチ港向けに、将来のゼロエミッション化を見据えたニアゼロエミッション型タイヤ式門型クレーン「三井パセコトランステーナ」8基を受注した。受注額は非公表。
2024年2月に米国政府が発表した港湾におけるサイバーセキュリティー強化と、米国沿岸警備隊(USCG)を通じて発表した重要な商業用港湾に配備されている中国製クレーンに対するサイバーリスク管理対策に関する指令文書公示後で、三井E&Sとして初の米国向け受注案件となる。
同社は1985年以降、ITSに岸壁用コンテナクレーン「三井パセコポーテーナ」約20基、三井パセコトランステーナ約40基を納入している。
今回の受注は23年に納入したクレーン5基(写真)と同型。米ロサンゼルス港とロングビーチ港が30年までにすべての荷役機械のゼロエミッション化を掲げる「クリーン・エア・アクション・プラン」への対応も進める。
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日刊工業新聞 2024年12月03日