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スバルの4-9月期…世界生産・販売台数は前年割れも、増収・増益確保

SUBARU(スバル)は2025年3月期の世界生産・販売台数計画を下方修正した。米国市場での販売動向や在庫台数を踏まえ24年5月の期初計画に対し生産台数は1万台減の95万台(前期比2・0%減)、販売台数は3万台減の95万台(同2・7%減)に引き下げた。連結業績予想(国際会計基準)は販売減や販売奨励金が上昇するものの、為替の円安効果を見込み据え置いた。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

通期の販売台数は日本がスポーツ多目的車(SUV)「クロストレック」のストロングハイブリッドモデルの拡販で前回計画から4000台増やす一方、米国は小売り水準や在庫台数、販売奨励金の状況を踏まえ3万7000台引き下げた。

利益面では米市場向けの販売奨励金が競争環境や金利の高止まりを受け前期比で1台当たり800ドル増の2000ドルを見込むことなどが減益要因となるが、為替前提を前回の1ドル=142円から同149円に見直すことなどが増益要因となる。

24年4―9月期連結決算は世界生産・販売台数が前年を下回ったものの為替効果で増収・営業増益を確保。生産台数は前年同期比3・7%減の47万5000台、販売台数は同4・2%減の45万台だった。

また23年に公表した新経営体制による方針の最近の検討状況として、大崎篤社長は電気自動車(EV)専用工場として準備を進める大泉新工場(群馬県大泉町)についてEV専用ラインとして立ち上げた後に、EV以外の電動車の混流生産を構想していることを明らかにした。


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日刊工業新聞 2024年11月04日

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