万博直結の夢洲駅、「世界の人を迎える玄関口にふさわしい演出」の中身
万博会場に直結―。大阪メトロと大阪港湾局、大阪港トランスポートシステム(大阪市住之江区、美濃出宏人社長)は10月31日、2025年大阪・関西万博の主要アクセスとなる夢洲駅を報道陣に公開した。万博会場の夢洲に唯一乗り入れる鉄道で、来場者の57%に当たる1日当たり12万9000人の利用を想定する。国内最大の幅約55メートルの大型サイネージ(写真)を設けるなど「世界の人を迎える玄関口にふさわしい演出をした」(森川一弘大阪港トランスポートシステム常務)。
大阪メトロ中央線を現在の終点のコスモスクエア駅から延伸して万博開幕前の25年1月19日に開業する。「工事進展率は90%」(同)で、出入り口を除いてほぼ完成した。
「利用者にゆったりしてもらうための遊び心」(同)として改札口付近は柱のない広大なスペースを設けた。天井にはアルミニウムパネルを用い、「日本の伝統と鉄道ダイヤをイメージした」(同)。誰でも使えるオールジェンダートイレを設けた。延伸部分も含めた総工費は約960億円。
日刊工業新聞 2024年11月01日