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建設現場でロボットが異なるフロアを自在に移動…大成建設など開発、新システムの仕組み

建設現場でロボットが異なるフロアを自在に移動…大成建設など開発、新システムの仕組み

建設ロボット専用の仮設エレベーターのイメージ

大成建設と三成研機(埼玉県日高市)は、建設現場でロボットに異なるフロア間を自在に移動させるシステム「T―MoveX」を構築した。同システムの本格運用に向けて、主要技術となる建設ロボット専用の仮設エレベーターと、飛行ロボット(ドローン)の移動専用シャフトの設計・製作にも着手した。ロボットやドローンが建設中の建物内を上下階に移動しながら、施工管理や施工の効率化を支援する仕組みの実現を目指す。

ロボットは個々の通信機能でエレベーターと連携し、同一階だけでなく上下階に移動して稼働する。同エレベーターはロボットが発信する呼び出し信号を受信すると、呼び出し階へ移動。さらに自動で扉を開閉し、ロボットを載せて指定された階に移動する。

ロボット専用のため大きさは幅1500ミリ×奥行き2250ミリメートルと省スペースで、最小設置開口は1950ミリ×2450ミリメートル。建設現場では今後もドローンの活用がさらに増えると予想されるため、同エレベーター用の開口にドローンの移動専用シャフトを併設する活用方法についても検証を進めていく。

日刊工業新聞 2024年10月29日

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