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ワンボックスをキャンピングカーに改造できる、内装キットで需要掘り起こす

カーステイが移動する居住空間提案
ワンボックスをキャンピングカーに改造できる、内装キットで需要掘り起こす

荷台部分に据え付ける収納式ベッド㊧とキャビネット㊨

Carstay(カーステイ、横浜市旭区、宮下晃樹社長)は、ワンボックスタイプの商用車をキャンピングカー仕様に改造する内装用キットを発売した。荷台に木目調の床面を施工し、組み立て式ベッドや収納などの木質の家具を好みに応じて選んで据え付けることができる。移動する居住空間としてのクルマの利用可能性や楽しみ方を提案。価格はベッドキットで24万8600円(消費税込み)など。年間50台分の販売を目指す。

キットは汎用品化しており、荷室のサイズに合わせて配置を決められる。短時間での施工が可能で取り外しにも対応する。キャンピングカーで標準的な機能を果たすキット一式をそろえると総額100万円程度かかる。

自社で提供する改造サービスや事業者への販売だけでなく、日曜大工(DIY)向けで直販にも対応。保有する車をキャンピング仕様に改造する提案や、使わなくなった商用車を書斎やオフィスなどのパーソナル空間に再生する提案で、需要の掘り起こしを図る。

カーステイはキャンピングカーや車中泊スポットのシェアリングサービスで2018年に創業。アウトドア人気を背景にキャンピングカー需要は旺盛で、納車までに数年かかる場合も多いことから、手軽に楽しめるよう、ファンコミュニティーを作り、オーナーが使わない時にクルマを貸し出すマッチングサービスを始めた。22年10月には横浜市内に工房を開設し、車両改造事業にも参入した。

日刊工業新聞 2024年10月29日

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