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キヤノンの通期予想、営業益4555億円に下方修正の背景

キヤノンは24日、2024年12月期連結業績予想(米国会計基準)の売上高を7月公表比600億円減の4兆5400億円、営業利益を同95億円減の4555億円に下方修正した。7月時点の想定より円高に推移していることから為替の前提を見直したほか、第3四半期までのメディカル事業で中国の市況悪化や大型装置の設置遅延などが響いた。ただ、過去最高だった07年の業績は上回る見通し。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

第4四半期の想定為替レートは7月公表の1ドル=155円から同145円へ、1ユーロ=165円から同160円へそれぞれ円高方向に見直した。通期見通しには為替の前提変更によるマイナス影響として、売上高で675億円、営業利益で225億円を織り込んだ。

半導体露光装置はパワー半導体向けや後工程向けを中心に伸長しており「25年や26年のオーダーを見る限り、25年の半導体需要は力強い」(浅田稔専務取締役)という。メディカルで繰り越しになった売り上げや、インクジェットプリンターやカメラの新製品も寄与する見込み。

同日発表した24年1―9月期連結決算はネットワークカメラやレーザープリンターなどが堅調で、増収営業増益だった。


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日刊工業新聞 2024年10月25日

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