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あなたも工作機械博士に!日工会が一般向けの「検定」

18年めどにスタート
 日本工作機械工業会(日工会)は、2018年をめどに工作機械の知識を問う工作機械検定を始める。地域をテーマにしたご当地検定のように主婦や学生、社会人など広く一般を対象に実施する方向で検討する。機械操作など技能の習得レベルを評価する検定制度ではなく、工作機械の認知度を高める目的とし、博学を試す内容にする考え。工業会による同様の検定制度は珍しい。

 工作機械や工作機械産業の理解度を認定する制度の実施を目指す。日工会は、まず16年度に新規事業「工作機械基礎知識検定制度の検討」として、検定を実施した際の効果試算などを行う。

 名称は工作機械、製造技術の英語表記から「MT検定」「M/T検定」を想定している。どちらも商標をすでに取得した。

 日工会は、12年にまとめた20年までの長期目標「工作機械産業ビジョン2020」で人材確保のためなどに、一般社会での工作機械の認知度や評価の向上を課題にあげている。検定制度を工作機械の社会的な重要性、魅力を広く伝える策として、活用する考えだ。実施時は、採算が取れる事業に育成していく。

 このほか一般を対象にした活動としては、11月に開催する日本国際工作機械見本市「JIMTOF2016」で、工作機械メーカー社長らが登壇する学生向けセミナーを開く。さらに同セミナーなどで基礎知識を問う「工作機械クイズ」を予定し、理解と関心を促す。
日刊工業新聞2016年4月15日 機械面
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
検定ビジネスは利権になりやすく儲かると言われるが、業界団体がやるので安心でオフィシャル感がある。

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