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組み立て5分以内…エアカムイが開発、段ボール製「ドローン」の特徴

組み立て5分以内…エアカムイが開発、段ボール製「ドローン」の特徴

軽量・安価で簡単に組み立てられる段ボール製ドローン

エアカムイ(名古屋市緑区、山口拓海最高経営責任者〈CEO〉)は、段ボール製の飛行ロボット(ドローン)を開発した。紙製のためレーダーなどで発見されにくく軽量なほか、機体価格は1000機以上の量産を前提にすれば約10万円に抑えられるという。安価な特徴を生かし、攻撃型ドローンなどの軍需のほか民間警備用でも需要を見込む。2025年度中に商品化を目指す。

近年、海外で多数のドローンによる一斉爆破攻撃が注目されている。その場合、消耗品となるドローンをいかに安価に作れるか、簡単に組み立てられるかが重要になる。

エアカムイはこの課題に対して、素材に段ボールを用いることで解決。長距離飛行性能を出すために固定翼式とし、搭載可能重量は1・5キログラム。使用前は板状に重ねてコンパクトに大量輸送でき、工具を使うことなく1機当たり5分以内で組み立てられる。

段ボールに表面処理を施せば耐水性能を持たせられる。製造コストを抑えるため動力源にポリマー電池を採用するが、リチウムイオン電池(LiB)に置き換えることも可能。徹底した内製化による高速アジャイル開発のほか、3次元(3D)プリンターの活用なども組み合わせることで低コストを実現した。

日刊工業新聞 2024年10月21日

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