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リコー、印刷技術で電子回路を作る「PE」実用化へ

今年度中に試作提供。インクジェット事業の柱に
リコー、印刷技術で電子回路を作る「PE」実用化へ

右はインクジェットヘッド

 リコーは印刷で電子回路やデバイスを作製する次世代技術のプリンテッドエレクトロニクス(PE)の実用化に乗り出す。圧電素材のインクと専用のインクジェット(IJ)装置で、2016年度中の試作提供開始を目指す。PEはフレキシブルディスプレーなどに応用でき、成長が見込まれる。力を注ぐ積層造形(AM)や産業資材向け印刷などと併せてインクジェット事業の柱に育て、同事業の売上高を20年に1000億円規模に引き上げる。

 PEは導電性インクなどを基板に吐出、積層して回路を作製するため、材料コストの削減や生産工程の簡略化が見込める。また型が不要で描画パターンを変えられ、多品種少量生産に対応しやすい。
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日刊工業新聞2016年4月14日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
リコーは現在、他社向けインクジェットヘッドの外販が100%を占め、売上高は200億弱―300億円とみられる。2020年に自社製品向けのインクジェットヘッド販売を全体の80%まで高めることを目指すという。収益に結びつくか。

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