いすゞ自動車と三菱商事は２０２５年春にタイで、バッテリー交換式電気自動車（ＥＶ）の実証事業を始める。両社の現地法人などを含む５社が連携し、２７年末まで実施。バッテリー交換式ＥＶの普及拡大と、再生可能エネルギーを活用する新エネルギーシステム構築に向けた事業化可能性などを検証する。

同実証事業は経済産業省の「グローバルサウス未来志向型共創等事業」に採択された。いすゞが開発した電池交換ステーションと、同ステーションに対応したいすゞのＥＶトラックを用いる。同交換ステーションはロボットを活用して車載の電池を取り外し、数分で満充電の電池に交換する。

課題であるＥＶトラックの充電時間の長さを解決する手段の一つとして、事業化に向けた実証を行う。車両と電池を分離することで、電池単独でもエネルギーマネジメントなどで運用が可能になり、電池と再生可能エネルギーの連携など効率的な活用を模索する。