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みずほFGの調査役、銀行業界のリケジョが英国勤務で学んだこと

みずほフィナンシャルグループ・ロビソン美由紀さん
みずほFGの調査役、銀行業界のリケジョが英国勤務で学んだこと

みずほフィナンシャルグループのロビソン美由紀さん

みずほフィナンシャルグループのロビソン美由紀さん(44)は、海外拠点のシステム運営の改善に携わっている。所属する部署はシステム停止や誤作動を予防する仕組みを構築したり、システム開発管理の規定や指針を作成したりする。ロビソン調査役のおもな役割は日本の規定を海外拠点向けにわかりやすく伝えることだ。

元々は芸術や絵を描くことが好きで、親が理数系だった事もあって早稲田大学理工学部建築学科に進みました。製図や模型づくりなどどちらかと言えば実践が多く、課題に追われる毎日でした。就職を考えたとき、女性でも長く働ける環境や制度があり、理系のバックグラウンドを活用できる業界として銀行を志望しました。みずほ銀行は面接官が一緒に仕事したら楽しそうだったので決めました。

数理情報コースで入社し、ITシステム統括部に配属されました。システム開発の知識は入社後に一から身に付けました。最初に勘定系システムを担当し、市場系や海外拠点で使っているシステムなども経験し、ユーザーの調整やベンダーの管理、プロジェクトの工程管理を学びました。

現場でシステムを一通り経験したので海外での仕事を希望し、2015年に国内のシステム管理をサポートする役割で英ロンドンに赴任しました。海外のシステム部門は金融業というよりも専門職のようで、システム管理手法をいろいろ教わりました。国内と海外では考え方がこんなにも違うのかと、本当に勉強になりました。

18年に東京へ戻り、現在はシステムの管理部門として海外のチームをサポートしています。海外向けの規定の見直しや教育活動などに関わっています。海外拠点にわかりやすく伝え、考えのギャップを埋める-そのためにさまざまな工夫をしています。海外での経験が今に生きています。

多様なバックグラウンドを持った方と仕事できて、リスペクトできる仲間がいて、充実した環境で働いています。息子が乗り物好きなので、休日は電車に乗って江の島に行くなどして過ごしています。夫はイタリア人です。家族が楽しく生活できる場所で仕事ができたらと、将来は海外勤務の希望もあります。


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