デンソー、“世界最高水準の性能”でドローンに参入!自動車部品の技術活用
試作機公開、ヒロボーと共同開発。今年後半に試行始める
デンソーは8日、産業用無人航空機(ドローン)市場に参入すると発表した。まずは道路橋など社会インフラ点検用として投入する。試作機(写真)を完成しており、自動車部品で培ったセンサー、制御技術を活用し、産業用ドローンとして世界最高水準の性能を実現。専門業者と組み点検サービス事業に乗り出す計画で、2016年後半に試行を始める。
ラジコンヘリコプターなどを開発・製造するヒロボー(広島県府中市)と共同開発した。デンソーが制御部を、ヒロボーが機体を、それぞれ担当した。
制御部の「D-CORE」は、羽根の角度を変えられる可変ピッチ機構を産業用ドローンとして世界で初めて導入した。上昇力しか出せない通常の固定ピッチとは異なり、下降力も出せるため、構造物に最短60センチメートルまで近接できる。
定めた位置や姿勢を維持しやすく強風にも強い。垂直下降ができるため点検作業時間の短縮も図れる。サイズは最大箇所の幅が1040ミリメートル。機体は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製で重量4・7キログラム。カメラなどを運搬できるペイロード最大重量は2キログラム。今後、実用化に向け改良を進め、自動操縦技術や構造物の損傷の程度を判断する画像解析技術なども開発する。
国は2018年から老朽化したインフラに対し5年に1回の点検を義務付けるため、人手を補うドローンの活用が本格化するとみられる。デンソーはその需要を狙い、建設コンサルタント会社などと組んで点検サービス事業を始める。
ラジコンヘリコプターなどを開発・製造するヒロボー(広島県府中市)と共同開発した。デンソーが制御部を、ヒロボーが機体を、それぞれ担当した。
制御部の「D-CORE」は、羽根の角度を変えられる可変ピッチ機構を産業用ドローンとして世界で初めて導入した。上昇力しか出せない通常の固定ピッチとは異なり、下降力も出せるため、構造物に最短60センチメートルまで近接できる。
定めた位置や姿勢を維持しやすく強風にも強い。垂直下降ができるため点検作業時間の短縮も図れる。サイズは最大箇所の幅が1040ミリメートル。機体は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製で重量4・7キログラム。カメラなどを運搬できるペイロード最大重量は2キログラム。今後、実用化に向け改良を進め、自動操縦技術や構造物の損傷の程度を判断する画像解析技術なども開発する。
国は2018年から老朽化したインフラに対し5年に1回の点検を義務付けるため、人手を補うドローンの活用が本格化するとみられる。デンソーはその需要を狙い、建設コンサルタント会社などと組んで点検サービス事業を始める。
日刊工業新聞社電子版2016年4月9日