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射出最高速度は1秒当たり11m…UBEマシナリー、中型ダイカストマシンに高速射出機搭載

射出最高速度は1秒当たり11m…UBEマシナリー、中型ダイカストマシンに高速射出機搭載

独自開発した電動サーボバルブを搭載した中型ダイカストマシン「UBー850TS」

UBEマシナリー(山口県宇部市、宮内浩典社長)は、高出力・高速の射出装置を搭載した中型ダイカストマシンを発売した。電動車(xEV)用部品を中心とするアルミニウムなどの薄物製品の鋳造向け。xEV部品のモジュール化に合わせて、型締め力850―1300トン級に対応した。価格は非公表。

新製品「UB―TSシリーズ」は、射出最高速度が1秒当たり11メートル。増圧時間を短くする1シリンダー増圧機構を採用し、同社が独自開発した電動サーボバルブを搭載した。高応答加速の短時間充填によって鋳造圧力の伝達を改善し、鋳造製品の外部と内部の欠陥を低減できる。

またアルミ溶湯充填完了時の射出シリンダー慣性力を同社従来比30%低減。これにより、鋳造製品のバリ吹きを防げる。

近年は海外の電気自動車(EV)メーカーがアンダーボディーの一体成形にダイカストを選択するなど、ダイカストマシンの需要が増えている。UBEマシナリーは独自の射出機構を活かし、顧客の品質向上と製作コスト低減に貢献できる点を訴求し、拡販する。

日刊工業新聞 2024年08月07日

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