円滑に遠隔操作…日立建機が油圧ショベル、顧客システムと連携
日立建機は顧客の施工システムと接続可能な油圧ショベル「RBTコアコネクト」を発売した。国内のゼネコンや産業廃棄物処理業者などに販売する。顧客が保有するシステムとの直接接続により、円滑な遠隔操作と自動運転を実現。安全性や労働環境改善など施工現場の課題解決を支援する。20トンクラスと30トンクラスをそろえ、消費税抜きの価格は3610万円から。年間5台の販売を目指す。
顧客が建機の遠隔操作や自動運転を行うためには、外部からの信号で車体を操作するための対応に加え、車体の姿勢や状態を把握するための多数のセンサーやカメラを取り付ける必要がある。それに伴い、仕様変更の費用が多くかかるのが課題になっている。
同油圧ショベルを導入し、車体を適切に制御するための信号を顧客側のシステムと接続することで、システムから油圧ショベルの遠隔操作や自動運転が可能になる。
また、車体の情報を得るための新たなセンサーの取り付けなど車体の仕様変更のコストが不要なほか、顧客のシステムに応じて、より高度な自動運転にも対応する。
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日刊工業新聞 2024年08月02日