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旭化成の4―6月期、営業利益2.3倍の要因

マテリアルが改善

旭化成が31日発表した2024年4―6月期連結決算は、営業利益が前年同期比2・3倍の498億円だった。石油化学関連などを担うマテリアル領域の業績改善に加え、住宅領域とヘルスケア領域も堅調に推移した。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

マテリアル領域では交易条件の改善や石化市況の回復などが寄与し、環境ソリューション事業の営業損益が黒字化。半導体材料などを手がけるライフイノベーション事業なども伸びた。

住宅領域は不動産部門や海外事業部門が伸長したほか、ヘルスケア領域も医療・医薬事業の主力製品などが好調だった。

24年4―9月期連結業績予想は各領域の好調を受け、売上高と各利益段階で上方修正したが、通期見通しは据え置いた。

同日会見した堀江俊保代表取締役専務執行役員は今後の石化関連の見通しについて「ベースの需給バランスが変わっているわけではない。強みを生かして量を伸ばしながらスプレッドを確保していく」と述べた。

日刊工業新聞 2024年08月01日

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