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キヤノン、通期上方修正し売上高最高に デジカメ販売伸びる

キヤノンは25日、2024年12月期連結業績予想(米国会計基準)の売上高を1月公表比2500億円増の4兆6000億円に上方修正し、過去最高だった07年の業績を上回る見通しだと発表した。為替レートを円安方向に見直したことや、レンズ交換式デジタルカメラ、プリンターなどを中心に販売が伸長する。中長期経営計画で掲げている25年目標の売上高4兆5000億円以上を1年前倒しで達成することになる。

通期の想定為替レートを、4月公表の1ドル=140円から同154円に、1ユーロ=155円から同165円に見直した。

浅田稔専務取締役は「為替の円安効果を除いても、カメラやレーザープリンター、ネットワークカメラが回復し、半導体製造装置、商業印刷機も売り上げを好調に伸ばしている。この勢いを下期も継続する」と意気込む。

11月に発売を控えるミラーレスカメラの旗艦モデルやインクジェットプリンター、商業印刷機などの拡販を進める。24年1―6月期連結決算は商業印刷機や半導体露光装置などが堅調に推移し、増収営業増益だった。

日刊工業新聞 2024年07月26日

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