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当期益29%減…日産が通期下方修正、米販売振るわず

日産自動車は25日、2025年3月期連結業績予想で営業利益を5月公表比1000億円減の5000億円(前期比12・1%減)、当期利益を同800億円減の3000億円(同29・7%減)にそれぞれ下方修正した。米国での販売不振に加え、膨らんだ在庫の適正化に要する費用の増加を織り込んだ。主力の米国事業の悪化が露呈した格好だ。

売上高は同4000億円増の14兆円(同10・4%増)に引き上げた。一方、世界販売台数目標は同5万台減の365万台(同6・0%増)に修正。北米を同2万台減の141万台、中国を同3万台減の77万台とした。世界生産台数も同5万台減の345万台を想定する。

24年4―6月期の営業利益は大きく落ち込み、戦略市場に位置付ける米国で劣勢が鮮明になった。内田誠社長は同日開いた決算会見で「古いモデルに対して、高いインセンティブ(販売奨励金)が必要だった」と要因を説明。古いモデルで販売が振るわず、在庫が膨らみ、その在庫を減らすために奨励金を積み増すことに迫られた。為替の円安効果でも補いきれなかった。

一方で内田社長は「下期からの新車の投入効果で販売台数の増加と価格が安定し目標を達成できる」と力説し巻き返しを誓った。

日刊工業新聞 2024年07月26日

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