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営業益21%減…三菱自動車の4-6月期、主力市場「東南アジア」回復途上

三菱自動車が23日発表した2024年4―6月期連結決算は、営業利益が前年同期比21・3%減の355億円だった。世界販売台数は前年同期並みだったが、競争激化による販売費の増加や一時的な品質費用増加などが響いた。主力市場の東南アジア諸国連合(ASEAN)の需要も回復途上にある。不透明な経済環境や一層の販売競争激化を見込み、25年3月期の連結業績予想と世界販売台数見通しは据え置いた。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

中村達夫副社長はASEANの販売について「タイ(の需要)は鍋底状態で回復に時間がかかる。ベトナムなどは既に回復し、時間軸に長短はあるが徐々に回復していく」との見方を示した。

市場別の販売台数はASEANが前年同期並みの5万9000台。新型ピックアップトラック「トライトン」など戦略車のグローバル展開が奏功し、市場シェアはタイやインドネシア、フィリピン、ベトナムで増加した。

軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」が順調だった日本は前年同期比約10%増の2万3000台。一方、北米は6月に起きたディーラーへのサイバー攻撃などが影響し同約7%減の4万台だった。

松岡健太郎副社長は「アジアに軸足を置く戦略は変えないが、利益の半分は北米で稼いでおり北米もしっかり取り組む」と語った。


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日刊工業新聞 2024年07月24日

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