業界特化型「接客AI」開発、ANAHD・ソフトバンクなどが目指すモノ
ANAホールディングス(HD)やソフトバンクなどは18日、人手不足の課題解決に向け各業界に特化した接客用人工知能(AI)の開発で協力すると発表した。ソフトバンクはANAHD発スタートアップのアバターイン(東京都中央区)に出資し、同社の開発計画に協力する。生成AIの基盤である大規模言語モデル(LLM)の研究開発力や計算基盤の提供も検討する。
アバターインは、各業界のプロが遠隔操作ロボットを使って接客した際の会話や動きなどの複合的なデータを記録・学習し、各業界に特化した接客AIを開発している。このAIをロボットやモバイル端末に搭載して接客業務を支援するサービスを提供する計画だ。日本人ならではの高い共感力や他者をおもんぱかる心も反映したAIを目指している。
アバターインは開発を加速するため第3者割当増資を実施し、ソフトバンクのほか、みずほ銀行や芙蓉総合リースなどの計6社から総額37億円を調達した。
日刊工業新聞 2024年07月19日