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28年商用飛行へ…MASCが導入した「空飛ぶクルマ」新機種の仕様

28年商用飛行へ…MASCが導入した「空飛ぶクルマ」新機種の仕様

MASCが導入した空飛ぶクルマ。28年の商用飛行を目指す

MASC(岡山県倉敷市、井上峰一理事長=倉敷商工会議所会頭)は、空飛ぶクルマの新機種を導入し、併せて岡南飛行場(岡山市南区)に格納庫を整備した。日本で飛行できるよう型式証明取得に向けた手続きを進めるのに加え、各種実験を行い、2028年には貨物輸送か遊覧飛行のいずれかの形で商用飛行を目指す。

導入したのは中国・オートフライト製で、横幅15×前後長さ11・5×高さ3・3メートル、重さ約1・6トン。貨物専用機で、積載可能重量は350キログラム。地上から遠隔操縦して無人飛行する。バッテリー充電による電動式で、1回の充電で最大250キロメートル飛行した記録があるという。

価格は2億円。MASCに特別協賛するサンワサプライ(岡山市北区)が購入し、型式証明取得や実験に向けて機体を提供する。

岡南飛行場で開かれた披露式には、井上理事長や飛行場を運営する岡山県の伊原木隆太知事らが出席。井上理事長が「日本の空飛ぶクルマの未来を切り開く重要な一歩。瀬戸内に1兆円規模の航空宇宙産業を興す私たちの使命に向けて、安全第一で取り組む」と述べた。(岡山)

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日刊工業新聞 2024年07月05日

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