“旅の思い出”AIが作曲、東急が定額宿泊に新機能の狙い
東急は定額制回遊型宿泊サービス「ツギツギ」に、生成人工知能(AI)を使って旅の思い出を基にオリジナル楽曲をつくる新機能を追加した。ユーザーはAIキャラクターと会話するだけで、15秒ほどで楽曲と歌詞、イメージ画像を生成する。旅の思い出を形に残し、旅を振り返ることで、旅行地への再来訪につなげる狙い。
ツギツギは、平日を中心に全国のホテルに定額で泊まれるサービス。現在、旅行の前にAIキャラクターが最適な宿泊や旅程を提案する機能を提供しており、新機能は旅行後にこのキャラクターと会話して楽曲をつくる。選んだキャラクターによって、アイドルソングやヒップホップ、ロックなどの曲調が変わる。「かなり尖った機能になった」(同社担当者)という。
この機能によって、東急側は旅行者とキャラクターの会話内容から旅の感想や宿泊履歴に残らない立ち寄り場所などを把握できる。ユーザーの体験自体を可視化し分析することで、今後のサポート機能の追加やサービス向上に役立てる。
日刊工業新聞 2024年06月11日