「1輪車」を電動化、キューボレックスが「キット」新工場
CuboRex(キューボレックス、東京都葛飾区、嘉数正人社長)は、栃木県佐野市で建設現場向け1輪車(手押し車)用電動化キットなどの新工場の操業を始めた。当面は月200台規模で生産し、2025年には倍増して月400台規模を目指す。電動化キットは既存の1輪車に後付けして簡単に電動化でき、現場の運搬作業を効率化できる。販売が好調なため、今後の増産も見据えて新工場を確保した。
CuboRexは16年に設立したハードウエアベンチャー。農業や建設業、製造業などの現場で、ロボティクス技術で過酷な作業の解消を目指している。
新工場の敷地面積は4393平方メートル、建屋面積は1297平方メートル。電動化キットや、足回り専用ユニットのクローラーロボットなどを生産する。
1輪車の電動化キットはインホイールモーターを内蔵したタイヤとバッテリー、アクセルレバーで構成する。建設現場などでの用途で販売が伸びている。
一方のクローラーロボットは、クローラーユニットを2台連結し、段差のある工場内や不整地でも走行できる。ユーザーは足回りの開発を省略し、ユニット上部の特定機能の開発に専念できる。ブドウ収穫ロボットなどが実用化されている。
日刊工業新聞 2024年04月30日