三菱電機が拡販へ小型化、「青空照明」の効果
三菱電機は空や自然光を表現できる発光ダイオード(LED)照明「青空照明」を小型化した新製品(写真)を5月に発売する。従来製品から約半分の大きさに小型化し、価格も半額の34万円(消費税抜き)に抑えた。これまで導入が進んでいなかった小規模なオフィスなどへ拡販するほか、2027年の蛍光灯の製造禁止に伴う置き換え需要も狙い、年間1000台の販売を目指す。
青空照明は青空が見える仕組みと同じ「レイリー散乱」を使い、LEDで自然光を再現した照明。パネルの内部に光散乱体を設置し、端面からLED光を当てることで発生した散乱光で青空を表現する。窓のない会議室や病院、地下街などの空間演出や快適性向上に役立ち、累計約2000台を販売した。
今回の新製品は、従来製品の約半分の大きさである縦63・7センチ×横33センチメートルと、20形直管蛍光灯埋込形器具と同等のサイズ。これにより大がかりな工事が不要で、オフィスに導入しやすくなる。
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日刊工業新聞 2024年04月12日