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碧南火力にアンモニア、JERA・IHIが世界初の大規模実証

碧南火力にアンモニア、JERA・IHIが世界初の大規模実証

碧南火力発電所に設置された燃料アンモニアタンク

JERAとIHIは燃料の20%(熱量比)を石炭からアンモニアに転換して発電する、世界初の大規模実証実験をJERA碧南火力発電所(愛知県碧南市、出力100万キロワット)4号機で始めた。実証実験は6月まで。窒素酸化物(NOx)排出量の調査やボイラと周辺機器への影響、運用性などを確認。火力発電でのアンモニア利用技術の確立を目指す。

同実験に先立ち、両社は2022年10月から同発電所の設備工事に着手。IHIは同発電所5号機で行った燃料アンモニアの小規模利用試験(熱量比0・02%)を踏まえ、実証用バーナーを開発。JERAは燃料アンモニアの安全対策や運用体制を整備した。JERAの担当者は「さまざまな出力で運転することで、周辺機器への影響などを確かめたい」とする。

同実験は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発アンモニア混焼火力発電技術研究開発・実証事業」の一環で、事業期間は21年7月―25年3月(予定)。アンモニアは燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しない燃料として期待されている。

日刊工業新聞 2024年04月03日

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