防衛省、護衛艦「かが」改装工事完了
防衛省の酒井良海上幕僚長は2日、護衛艦「かが」の改装工事が完了したと発表した。対潜ヘリコプターに加え、垂直離発着可能な「F35B」を搭載できるようにするため、飛行甲板の耐熱性を高めたり、前方の甲板形状を矩形にしたりする改装工事を進めていた。
酒井海幕長はF35B運用の意義について、航空自衛隊や民間の飛行場が敵の攻撃で使えなくなった場合の対応能力向上と、艦隊防空用に使える能力の2点を挙げた。
F35Bを具体的に何機、積めるかは明らかにしていない。F35Bの機数を増やせば対潜ヘリがその分、減る計算になり「運用の中で何を優先順位とするかの判断により、変わってくる」(酒井海幕長)。F35Bを増やせば格納庫の拡張や航空燃料の増加工事も必要となる。今後、かがは洋上で各種の試験を行い、同型艦いずもの改装工事に知見を反映させる考え。
日刊工業新聞 2024年04月03日