着座時のおならの音や臭いを軽減する。Torideが開発したパンツの仕組み
Toride(岡山市北区、柳井孝文社長)は、ダイヤ工業(岡山市南区、松尾浩紀社長)と共同で着座時のおならの音やにおいを軽減するパンツを開発した(写真)。パンツ1着と専用パッド3個付きのセットで消費税込み6000円。2024年度に2000着の販売を目指す。現在はクラウドファンディングサイト「マクアケ」で販売しており、6月から各社の電子商取引(EC)サイトでの販売を予定している。
開発した「トリデパンツ」は、内側ポケットに装着した活性炭入り専用パッドに体重をかけて座ることで効果を発揮する。検証ではアンモニアガスなど3種類のガスが91%以上減少。音の大きさは45デシベルから25デシベルと約50%減少したという。静かな場所や近くに人がいても気付かれにくい。
柳井社長は「日本では10人に1人が過敏性腸症候群。症状の一つ、多発するおならが原因で外出などに不安を覚え、精神的にまいってしまう方もいる。そんな不安を少しでも解消できれば」と話す。同社は「慢性症状の解決」をテーマに製品を開発しており、今後もカラー展開や尿漏れパッド付きなど予定する。
日刊工業新聞 2024年03月25日