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譲渡益400億円計上…日野自動車が土地売却で財務立て直し急ぐ

日野自動車は埼玉県日高市にある同社所有の土地26万7000平方メートルを売却し、2024年1―3月期に特別利益として譲渡益約400億円を計上する。同固定資産売却の影響について、公表済みの24年3月期連結業績予想に織り込み済みという。日野自はエンジン認証不正による訴訟の和解金などが響き、24年3月期の当期損益は220億円の赤字を見込んでいる。

土地の譲渡先は国内法人だが、法人名は非公表。譲渡価額や譲渡後の土地の使途も非開示としている。

現在、該当の土地には完成車両置き場やグループ車両の架装を担う日野自の100%子会社、中古車センターが立地している。このうち架装メーカーは移転する。

完成車両置き場と中古車センターについては今後場所の確保を検討する。

日野自は3期連続の当期赤字に苦しんでおり、固定資産の売却で財務の立て直しを急いでいる。


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日刊工業新聞 2024年03月25日

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