電柱・鉄塔の撮影で報酬…東電PGなどが実証するゲームの狙い
東京電力パワーグリッド(PG)とシンガポールのグリーンウエイ・グリッド・グローバル(GGG、芝和彦社長)、シンガポールのデジタル・エンタテイメント・アセット(DEA、吉田直人最高経営責任者〈CEO〉)は、電柱や鉄塔など電力資産を活用した参加型の社会貢献ゲーム「ピクトレ~ぼくとわたしの電柱合戦」を完成した。前橋市の「都市魅力アップ共創推進事業」として、同市内で4月13日―6月29日に実証試験を行う。
ピクトレはチームに分かれて電柱や鉄塔、マンホールといった電力資産を撮影し、撮影した電力資産同士をつないだ長さを競う無料の携帯ゲームアプリ。プレーヤーはゲームを通じて身近なインフラ設備の保守に協力し、設備異常の早期発見などに貢献する。ゲーム内での活躍に応じて、ギフト券や暗号資産などの報酬を得られる。
5月4、5日には特別イベントとして大学対抗戦を実施。地元の群馬大学、前橋工科大学、共愛学園前橋国際大学などが参加する。
実証試験を通じ、取得したインフラ設備の写真の有効性や設備の保守・保安など、点検業務の活用について検証する。またコンテンツの品質向上や適用範囲を拡大したサービスの多角化に向けてさらに検討を進める。
日刊工業新聞 2024年03月14日