トヨタのEV「APM」がベース、「ネコバス」が愛・地球博記念公園を走る
愛知県やトヨタ自動車、スタジオジブリ(東京都小金井市)などは、ジブリ作品に登場する「ネコバス」をイメージして製作した車両「APMネコバス=写真」を報道陣に披露した。ジブリパークが立地する愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)内で3月16日に運行開始する。利用料金(消費税込み)は大人1000円、子ども500円。
トヨタが開発した低速運転用の電気自動車(EV)「APM」をベースに製作した。サイズは全長約3・9×幅約1・6×高さ約2メートル。時速は最高19キロメートル。運転手を含めた乗車定員は6人。車いすの利用者も乗車できる。
外観は丸みを帯び、ボディー塗装のつやを抑えた。シートと天井に毛足の長い素材を使い動物らしさも演出。ナンバープレートを「と10―6(トトロ)」とする遊び心も加えた。トヨタの山本圭司シニアフェローは「多くのお子さまに乗りたいと思ってもらえるよう開発した」と話した。
ジブリパーク新エリア「魔女の谷」公開 来月16日全面開業
スタジオジブリの世界観を楽しめる「ジブリパーク」(愛知県長久手市)に、3月16日に開業する新エリア「魔女の谷」が報道陣に公開された(写真)。五つ目となる同エリアの開業で、ジブリパークは全面開業する。
映画『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』といった魔女にちなんだジブリ作品を再現した建物が並び、メリーゴーラウンド、フライングマシンを楽しめる。
ジブリパークは愛知県やスタジオジブリ(東京都小金井市)などが整備するテーマパーク。全エリアを楽しめるチケットの価格(消費税込み)は平日大人7300円、子ども3650円。入場は事前予約が必要。
日刊工業新聞 2024年02月29日