ダイハツ不正…部品メーカー支援を開始、補償・運転資金先払い
ダイハツ工業は22日、認証不正で2023年12月20日に全車種の生産を停止後、2月中旬から部品サプライヤーなどへ補償や資金支援を始めたと明らかにした。生産停止で供給できなくなった部品の補償や、供給再開に向けた運転資金の先払いなどとしている。対象サプライヤーはまだ一部にとどまるが、申請から最短7日で迅速に支払う。井出慶太コーポレート統括本部統括部長は「仕入れ先からの信頼回復に取り組みたい」としている。
これまで設備や試作、物流関連も含む主なサプライヤー650社を直接訪問し相談を受けた。1次経由で支援する2次以下のサプライヤーにも、申請書の書き方などを説明している。販売店にも資金支援を始めた。ダイハツは12日、国土交通省から出荷停止を解除された一部車種から生産を再開した。生産再開車種は増えているが販売は納車待ちに限っている。主力の軽乗用車を含む全面再開は3月以降も見通せず、新車受注を止めている。
日刊工業新聞 2024年02月23日