JR貨物がT2に3億円出資…鉄道×自動運転トラック連携で挑む「24年問題」解決策
JR貨物は貨物鉄道と自動運転トラックの組み合わせによる物流の効率化に向けて、自動運転システムを開発するT2(東京都千代田区)と連携する。関係強化のためT2に約3億円を出資した。乗り継ぎ輸送や災害時の切り替え輸送などを行う。T2が自動運転トラックによる幹線輸送サービス開始を目指す2026年をめどに実現を目指す。
鉄道と自動運転トラックの組み合わせを実現するため、双方のコンテナ規格の統一化やシステム面での連携を推進する。鉄道は1編成で大量の貨物を輸送できる一方、自然災害に弱いなどの課題がある。これを連携によって補い、輸送力の維持・拡大や安定的な輸送の実現を目指す。
4月からのトラックドライバーの残業上限規制などにより、ドライバー不足や輸送力低下の懸念は大きくなっている。24年問題などの物流の課題解決に向けた企業間の連携が増加している。
日刊工業新聞 2024年2月13日