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無料傷害保険付帯の電動キックボード、オートバックスセブンが投入

無料傷害保険付帯の電動キックボード、オートバックスセブンが投入

オートバックスの店舗で販売する電動キックボード(イメージ)

オートバックスセブンは三井住友海上火災保険と連携し、無料の傷害保険が付いたマイクロモビリティーを2月中に発売する。電動キックボードなどのマイクロモビリティーの所有者は、交通事故の被害者を救う自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の加入は義務だが、事故を起こした本人のケガは任意の傷害保険への加入が必要となる。だが、現状は任意保険の加入者が少ない。無料保険の提供で需要を喚起し、傷害保険の加入につなげる。

無料で付帯する保険は「交通事故傷害保険」。オートバックスの店舗で購入した電動キックボードなどで所有者がケガをした際に保険金を受け取れる。死亡保険金が50万円、入院の場合が1日当たり1000円、最大180日受け取れる。

オートバックスセブンは、1日にグループの13店舗でマイクロモビリティーの取り扱いを開始。2月中に保険を付帯し、順次、全国展開する。インターネットでもマイクロモビリティーが購入できる中、同社は保険付帯と購入後のアフターフォロー、店舗での試乗が可能な環境を武器に、顧客に来店を促し、購入につなげたい考えだ。

電動キックボードは、2023年7月の改正道路交通法施行により、16歳以上は運転免許が不要となり、利用者が急速に拡大している。現状はシェアリングサービスが主流だが、今後はシェアリングで試して利点を感じた人が自ら所有することが予想されている。足元では電動キックボードは、交通ルールの順守が不十分で事故の多発が社会課題になりつつある。三井住友海上は万一の事故に備えるために、購入する際には自賠責保険とともに傷害保険の加入を推奨している。

日刊工業新聞 2024年02月06日

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