CO2実質ゼロ以下の消波ブロック、鹿島と不動テトラが製造
鹿島と不動テトラは、二酸化炭素(CO2)の排出量が実質ゼロ以下となるカーボンネガティブコンクリートで消波ブロック「CUCO―SUICOMテトラポッド」を製造した。一般的なコンクリートで製造されるテトラポッドと比べて、製造段階で排出されるCO2を112%削減できる。鹿島の炭酸化養生技術によりブロック表面を低アルカリ化し、海洋生物との親和性も向上させた。
製造時にあらかじめCO2を吸収・固定した材料の炭酸カルシウムを大量に配合。また炭酸化養生を行うことでCO2の吸収量と固定量を増大させた。
炭酸化養生を行うコンクリートは従来、プレキャストコンクリート工場で製造・出荷していた。今回、市中の生コン工場で製造したコンクリートを現場に運搬し、打設・脱型、炭酸化養生までを行い、全工程を現場で実施できることを確認した。
日刊工業新聞 2024年02月06日