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清水寺、金閣寺だけじゃない!「海」の京都は新しい観光資源になるか。

今年7月から府と北部7市町村が連携し周遊・滞在型の大型イベントを開催
 京都府は7月18日から11月15日まで福知山市や舞鶴市など府北部7市町で開催する「海の京都博」の概要を発表した。期間中は海をテーマに、自然景観や歴史、海産物などに親しむ100以上のイベントを実施、約200万人の来場を見込む。実行委員会の委員長を務める山田啓二京都府知事は、「7月には京都縦貫自動車道が全線開通することもあり、(府が観光振興で提唱する)『海の京都』の集大成としたい」という。海の京都観光推進協議会の柏原康夫会長(京都銀行会長)は「京都北部の産業活性化の起爆剤としたい」と意気込む。

 「海の京都博」は、京都府、福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町などで構成された「海の京都博実行委員会」が主催する地域イベント。国土交通省の観光圏整備法に基づき、2泊3日以上の滞在型観光の「観光圏」として認定を受けた取り組みになる。

 イベントでは、“地域の移動”をいまく取り入れた魅力を訴求していく。京都丹後鉄道の「ファミリーパス」、丹後海陸交通の「ぐるたんパス」、京都交通の「かまぼこ手形」などの観光企画切符と連携し、周遊性を高める。「海のみやこの物語」がテーマの宮津市では、宮津天橋立クルーズも実施するほか、舞鶴市は、韓国・釜山を結ぶ船の就航にあわせインバウンド向けのイベントも実施するという。


日刊工業新聞2015年04月24日 列島ネット面に一部加筆
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
確かに京都北部は交通アクセスの問題もあってなかなか訪れる機会がない。今年は金沢・北陸、来年は北海道。観光客はうつろいやすい。外国人も「定番」以外の観光地を求めている。京都もその地位に安住していることはできない。

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