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工期85%短縮、鹿島が道路橋床版取替で実証

工期85%短縮、鹿島が道路橋床版取替で実証

床版取替工事の施工(関越自動車道阿能川橋床版取替工事)

鹿島は道路橋床版取替工事を高速化できる「スマート床版更新(SDR)システム」で、既設床版の撤去から新設床版の架設までの工期を最大85%短縮できることを実証した。今回の知見を踏まえ、安定的な工期短縮効果が得られるよう同システムの改良を重ねていくほか、床版取替工事の一層の機械化や自動化に向けた研究開発に取り組む。

関越自動車道阿能川橋床版取替工事と広島自動車道奥畑川橋床版取替工事に同システムを初めて適用した。大型クレーンを用いる標準的な施工方法では、1日(7時間)当たり3枚の床版取替が一般的。一方、同システムを適用した関越自動車道阿能川橋では1日当たり12枚、広島自動車道奥畑川橋では同22枚の床版を架設でき、75―85%と大幅な工期短縮効果を実証した。

阿能川橋は全長628メートルの床版取替のうち、今回は1期工事として90メートルを施工した。2024年に施工する2期工事、3期工事は施工延長がそれぞれ約270メートルと増えるため、1日当たりの架設枚数が増加する2期、3期工事では一層の工期短縮が見込めるという。

日刊工業新聞 2024年01月17日

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