JR東日本が稼働…駅の放送聞こえやすくする「音量自動制御システム」の仕組み
JR東日本とパナソニックコネクトは、誰もが聞き取りやすい放送装置「放送音量自動制御システム」を本格稼働させた。さいたま新都心駅(さいたま市大宮区)コンコースに導入した。周囲の騒音をリアルタイムで集音し、常に聞き取りやすい放送になるよう音量を自動で調整する。
駅では列車の走行音などの周囲音が大きく、また発着列車の有無などで騒音が変動し、放送内容が正しく伝わりづらかった。そこで、両社の知見を組み合わせて同システムを開発した。
同システムはコンコース内の騒音をリアルタイムで集音し、常に騒音と放送音量の差を適切に維持するように放送音量を自動制御する。過剰にうるさく感じることを防ぐ。放送音量が過剰になる場合は、一定レベル以上の音量にならないよう自動で抑える機能を搭載した。
日刊工業新聞 2023年12月15日