日野自動車「プロフィア」HVを改良、初めて設定した機能とは?
日野自動車は大型トラック「プロフィア」のハイブリッド車(HV)タイプの一部を改良し発売した。同車種として初めて、非常時にトラックの大容量車載電池の電力を家電などに給電できる外部給電機能を設定した。ドライバー異常時対応システム(EDSS)やレーンキーピングアシスト(LKA)を標準搭載するなど安全運転支援の機能も高めた。東京地区の代表車型の消費税込みの価格は2482万4800円。販売目標は非公表。
市販の外部給電器を通じて家電などへの給電が可能。エネルギー供給がディーゼルエンジンで軽油量が300リットルあれば、4・5キロワットの電力を連続で82時間供給可能という。
歩行者や自転車運転者を検知し衝突・追突事故抑制につなげる機能や、前方死角エリアの移動物を検知しメーター表示と警報で運転手に注意喚起する機能も、従来車に比べて性能を向上させた。法規への対応などと合わせて従来車より約115万円高く設定した。
日刊工業新聞 2023年12月08日