筋肉の微弱な電流を検知する電極。まずは“賢い衣料”向け
住江織物が開発、導電性と肌への密着性に利点
住江織物は生体情報計測センサー向け布帛(ふはく)電極を開発した。導電性繊維と極細繊維を組み合わせた素材。導電性と肌への密着性に優れ、筋肉から発せられる微弱な電流を検知する電極として活用できる。センサーメーカーなど数社にサンプル出荷しており、用途開拓を進めている。1、2年後をめどに顧客製品への搭載を目指す。
拡大しつつあるウエアラブル端末市場やスマートファブリック市場向け製品として開発した。導電性繊維に極細繊維を組み合わせることで素材の表面積を拡大し、肌への密着性を高めた。肌へ接触する面積を増やし密着性を高めることで、より高精度に生体内の微弱な電流をキャッチできる。銀メッキを施した導電性繊維上に、エレクトロスピニング法で極細繊維を絡め付ける方法で生産する。
極細繊維の原料には、日立造船の「トチュウエラストマー」を採用。同素材はトチュウ生体内で合成された植物由来の天然ポリマーで、肌に優しい点を評価し使用を決めた。
開発した布帛電極は、顧客の要望に応じて編み物、織物両方の形状で生産できる。フィルム素材を使った繊維電極などと違い、通気性や伸縮性を持たせられる。
住江織物は当面は介護やスポーツ分野向け製品・システムで採用を目指し、共同で用途開発できるパートナーを探している。将来は自動車用シートやカーペットなどへの応用を目指す。
拡大しつつあるウエアラブル端末市場やスマートファブリック市場向け製品として開発した。導電性繊維に極細繊維を組み合わせることで素材の表面積を拡大し、肌への密着性を高めた。肌へ接触する面積を増やし密着性を高めることで、より高精度に生体内の微弱な電流をキャッチできる。銀メッキを施した導電性繊維上に、エレクトロスピニング法で極細繊維を絡め付ける方法で生産する。
将来は自動車シート向けなども視野
極細繊維の原料には、日立造船の「トチュウエラストマー」を採用。同素材はトチュウ生体内で合成された植物由来の天然ポリマーで、肌に優しい点を評価し使用を決めた。
開発した布帛電極は、顧客の要望に応じて編み物、織物両方の形状で生産できる。フィルム素材を使った繊維電極などと違い、通気性や伸縮性を持たせられる。
住江織物は当面は介護やスポーツ分野向け製品・システムで採用を目指し、共同で用途開発できるパートナーを探している。将来は自動車用シートやカーペットなどへの応用を目指す。
日刊工業新聞2016年3月14日 素材面