クラゲのコラーゲンを利用した再生能力高い人工皮膚を開発 東海大
東海大学医学部基盤診療学系の住吉秀明講師らは、クラゲのコラーゲンを利用して従来より高い皮膚再生能力を持つ人工皮膚を開発した。ブタとミズクラゲのコラーゲンを混ぜ作製した人工皮膚をマウスに移植。ブタコラーゲンのみで作った人工皮膚に比べ、2倍以上の速さで皮膚が再生することが分かった。やけどで失った皮膚の再生手法の開発につながる可能性がある。
海月(くらげ)研究所(川崎市高津区)との共同研究。成果は大阪府立国際会議場(大阪市北区)で開催される日本再生医療学会総会で19日発表する。
ヒトの皮膚は表面に表皮、その下に真皮という層構造になっている。やけどなどで真皮までの広い範囲の皮膚を失った場合、ウシやブタのコラーゲンで作られたスポンジ状の人工皮膚を欠損部位に貼り付ける手法が使われている。だが、人工皮膚では表皮の回復が遅く、それを補うために患者自身の表皮を移植する必要があった。
開発した人工皮膚は表皮の再生が早いため、実用化できれば表皮の移植が不要になる可能性があるという。また漁業関係者や発電所などに被害を与えるクラゲの有効活用につながると期待される。
海月(くらげ)研究所(川崎市高津区)との共同研究。成果は大阪府立国際会議場(大阪市北区)で開催される日本再生医療学会総会で19日発表する。
ヒトの皮膚は表面に表皮、その下に真皮という層構造になっている。やけどなどで真皮までの広い範囲の皮膚を失った場合、ウシやブタのコラーゲンで作られたスポンジ状の人工皮膚を欠損部位に貼り付ける手法が使われている。だが、人工皮膚では表皮の回復が遅く、それを補うために患者自身の表皮を移植する必要があった。
開発した人工皮膚は表皮の再生が早いため、実用化できれば表皮の移植が不要になる可能性があるという。また漁業関係者や発電所などに被害を与えるクラゲの有効活用につながると期待される。
日刊工業新聞2016年3月14日 科学技術・大学面