東急不動産は東京・渋谷で開発を進めてきた大規模複合施設「渋谷サクラステージ」を３０日に竣工し、１２月１日から順次開業するる。オフィスや商業施設、住宅などを整備。渋谷駅と周辺地区を結ぶ多層の歩行者ネットワークを構築することで回遊性も向上させた。緑地やイベントの開催に活用できるスペースも確保しており、持続的な街のにぎわい創出につなげる。

渋谷駅の南西に位置する約２万６０００平方メートルの敷地に、地上３９階建てと３０階建てのビル２棟などを設けた。１万人規模が働けるオフィスや１００店舗超の商業施設、中長期の滞在が可能なサービス付き高級アパート、英語や中国語に対応した子育て支援施設を備える。

敷地内の各所に設けた広場やイベントスペース、デジタルサイネージを活用し、情報発信力を強化していく。全面開業する２０２４年７月には、街開きのイベント開催を予定している。星野浩明社長は「渋谷の良さである多様性のさらなる強化を図る。あらゆる人が訪れ、活躍できる新たなランドマークを目指す」と話している。