人が立ち入れない現場などで活躍、最新・中国製四足歩行ロボットの機能
エルザ ジャパンが発売
エルザ ジャパン(東京都港区、内藤万義社長)は中国の雲深処科技(ディープロボティクス、杭州市)の四足歩行ロボット「X30」「X30 Pro」を発売した。人が立ち入れない災害現場や発電所・工場内の巡視などに使える。価格は1200万円前後。従来機「X20」はディープロボティクスが全世界で約500台を納入済みで、エルザ ジャパンは新型機を国内で年間100台販売することを目指す。
移動可能な段差は最大22センチメートル、傾斜は45度で、従来機比で踏破可能な段差が2センチメートル、斜度が10度向上した。がれきが散乱する災害現場や工場の急な階段も移動できる。映像撮影用カメラと3次元(3D)の高機能センサー「LiDAR(ライダー)」を搭載し、付属コントローラーによる遠隔操作や、自立歩行の設定もできる。
最大稼働時間は4時間でバッテリーは手動で交換可能。空間情報を読み込み、残量を検知して自動で充電ステーションに帰還できる。走行速度は最大時速14・4キロメートル、移動範囲は10キロメートル以内。X30 Proは本体背面に各種センサーやアームを搭載でき、有害ガス探知機を載せて災害現場に立ち入り可能か確認もできる。
29日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕する「2023国際ロボット展」でX30 Proを国内初披露する。
日刊工業新聞 2023年11月29日