ニュースイッチ

川重が初投入、無人ヘリコプター新型実証機の性能

川重が初投入、無人ヘリコプター新型実証機の性能

最新実証機「K―RACER―X2」

川崎重工業は無人ヘリコプターの最新実証機「K―RACER―X2=写真」を初投入した。長野県伊那市からの受託事業で、同市内のスキー場で飛行試験とデモ飛行を実施。標高0メートルの場合、従来実証機の2倍の200キログラムを輸送できる。2026年度に完成機の量産と商用化を目指す。

受託事業は山小屋への物資輸送スキームの構築が目標。今回2機目の実証機で、飛行試験への投入は初。メーン・ローターの直径を従来実証機より2メートル長くしたことなどにより、輸送能力を2倍に高めた。標高3100メートルの場合は100キログラムを輸送できる。航続距離は100キロメートル以上。

労働人口の減少により、国内の山間地への輸送能力が低下している。無人ヘリで山小屋などに物資を輸送することで、物流網を維持する狙い。

日刊工業新聞 2023年11月17日

編集部のおすすめ