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ジャムコが「A350」向け貨物室床下構造材を供給。エアバスシフト強める?

ドイツ・プレミアムエアロテックと契約
ジャムコが「A350」向け貨物室床下構造材を供給。エアバスシフト強める?

ジャムコが貨物室床下構造材を供給するA350

 航空機内装品大手のジャムコは、独プレミアムエアロテックとエアバスA350型機向け貨物室床下構造材(カーゴストラット)について、このほど供給契約を締結した。

 カーゴストラットは、炭素繊維複合材料を使用したL型やC型などの断面形状の構造部材。「ハンドレイアップ製法」と呼ばれる製法を用いて製造するさまざまな部材で、長さは約60から630ミリ、1機当り約130種類、370個程度の製品が使用される。

 今回の契約で、ジャムコは全エアバス機へ炭素繊維構造部材を供給することになった。ジャムコは現在、A350を除く全機種の垂直尾翼用縦通材と、A380向け2階床構造部材を供給している。

 カーゴストラットの製造は連結子会社のジャムコエアロマニュファクチャリング(宮城県名取市)が担当。プレミアムエアロテックの生産計画に基づき、ドイツに2カ所にある同社工場へ出荷する。
吉川忠行
吉川忠行 Yoshikawa Tadayuki Aviation Wire 編集長
これまでボーイングとのビジネスが中心だったジャムコが徐々にエアバス向けの仕事を増やしています。

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